夏には山野草が、秋には渓谷の紅葉が彩る歩きやすいコースです。
平成12年には東京都の名勝・奥御岳景園地として指定されました。
武蔵御嶽神社
紀元前約90年、崇神天皇が創建したと伝わる関東一の霊場。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、深山の邪神の放った深い妖霧に道を見失い、万事に陥ったのを白狼に導かれました。その後、大口眞神(おおくちまがみ)として留まり、魔物の退治を仰せつかったとう伝記がのこされています。以来、魔除け、火難除けの神として「お犬様」の霊験の信仰が始まりました。御岳神社はその武具を納めた社であり、「武蔵御嶽神社」と国号の「武蔵」をつけて呼ばれるようになったと言われています。
山岳信仰、修験道の中心として、鎌倉の有力な武将たちの信仰を集め、魔除け、火難除け、延命、長寿、子孫繁栄の神として栄えました。聖武天皇、源氏の時代を伝い、江戸時代には民衆の信仰を受け、今も参拝客が一年中訪れます。 また、武神の山とあって、長編小説『大菩薩峠』の「机 竜之介の音なしの剣」の一場面にもなり、文学碑でもその名を残しています。
この社は多くの戦乱の中、文暦元年には伊勢大宮司の中臣国兼に、江戸時代には大久保石見盛長安の普請奉行により、修復、造営を行われてきました。明治維新の神仏分離政策により、仁王門から仁王が取り除かれ、替わって右大臣、左大臣の像を安置、二層楼閣だった造りを一層に改め、現在に至ります。本殿は神明造り、拝殿は権現造りの古き神仏混合時代の名残があります。
境内にある宝物殿には、日本三大鎧のひとつ、鎌倉時代の武将畠山重忠が奉納した国宝「赤糸威大鎧(あかいとおどしのおおよろい)」や武将達の鎧、太刀など、多くの重要文化財が展示されています。入口には、鎌倉時代の武将畠山重忠公の馬上像があります。
毎年6月第3日曜と9月の敬老の日には、都指定無形民族文化財の太々神楽が披露されるなど、年中行事も多数行われています。
営業時間:宝物殿9:30〜16:30
休業日:年中無休、宝物殿は平日休館
料金:宝物殿入館料300円
国指定天然記念物 御岳の神代ケヤキ
御岳の神代ケヤキは武蔵御嶽神社に向かう途中にあります。参道の斜面右側に見上げるように立っています。根元に大きな洞が見えます。
日本武尊東征の昔から生い茂っていた木とされ、古くから「神代ケヤキ」の名で親しまれています。
ケーブルカー
御岳山麓の滝本駅と標高831mの御岳山駅を結ぶケーブルカー。滝本駅までは車で行くことができます。徒歩で登ることもできますが、ケーブルカーを使えば約6分で御岳山駅まで行けます。昭和10年(1935)に開通し、関東一の平均勾配22度を登ります。「青空号」と「日出号」の2台のケーブルカーが運行していて、途中ですれ違います。
御岳山駅前の御岳平から、新宿の高層ビル群や東京タワーまで望むこともでき、夜景スポットとしてもおすすめ。
営業時間:7:30〜18:30
料金:大人片道570円・往復1090円、子供片道290円・往復550円
イベント情報
1月 | 【初詣】 ケーブルカー終夜運転 |
5月 | 【日の出祭】 御輿と武者行列で鎌倉絵巻を再現。 |
8月第1土曜 | 【親子昆虫観察会】 1泊2食付・昆虫のおみやげ付 |
8〜9月 | 【レンゲショウマフォトコンテスト】 作品受付期間 8/1〜9/初旬 審査日 9月中旬・審査結果発表 審査日の一週間後、レンゲショウマ祭り期間中、前年度受賞作品を鳥居前広場に展示。 |
8月上旬 | 【にっぽんみたけ話】 1泊2日 劇団「Team励風」 |
8月中旬 | 【横笛の会】 鯉沼 廣行他2名 鳥居前広場 20時開演 無料 (雨天の場合ふれあいセンターにて実施) |
8月中旬 | 【子供体験教室】 1泊2日 3食付 |
10月 | 【薪神楽】 『太々神楽』の鑑賞 御岳山大鳥居前広場 |
12月 | 【みたけ山岳マラソン】 御岳山を駆け登る |